「若者のクルマ離れ」の原因を23歳が考えてみた ~コンセプト編~

自動車
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どうも,Hidehiroです.

ここ数年,新聞やネットニュースで自動車の販売台数が下げると「若者の車離れ」が原因として挙げられているのを目にします.

しかし,若者である私は,販売台数減少の原因が「若者の車離れ」だとは思いません.

その理由について自分なりの考えを複数の偏に分けて述べたいと思います.

今回は,自動車のコンセプト編です,

23歳の若者から見て,近年の自動車のコンセプトに対して思う事を述べます.

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自動車開発におけるコンセプトの重要性

メーカーは新たな自動車を企画する際に,必ずコンセプトを定めるそうです.

この車はどのようなユーザーに向けて作るものであり,どのような使われ方をするのかについて,深く考えるそうです.

例えば,サッカーや野球をやる子供を持つ親御さんに向けたコンセプトを定めたのならば,スライドドアや広い荷室を確保するなど,明確な使われ方を想定して自動車の要件を定めます.

このように,自動車開発におけるコンセプトは,自動車という「道具」の使われ方を定める重要なものであり,コンセプトから離れたものになると,ユーザーからは何の役に立つのか明確にイメージがつかず,役に立たず,売れません.逆にコンセプトを広く取りすぎると,開発難易度や価格の向上を招く上に,対象としたユーザーにとって,関係の無い機能を盛り込む事になります.

さてここで,「若者」というユーザーを想定した自動車のコンセプトを見てみると,現在の「若者」を勘違いし,理解できていないと感じることがあります.あくまで私個人の感じた事や考えについて,それぞれ述べます.

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若者を勘違いしたコンセプト

若者向けの自動車として,20代の有名な俳優をCMに採用している自動車を見ていると,非常に違和感を感じますし,我々,若者がこのようなデザインで納得すると思っているのか?と思います.

若者」=「個性」を表現することを好む人々

という,考えに至ったコンセプトだと推測しますが若者が好む「個性」を少し勘違いしているように思います.

現代の若者の「個性」とは,各個人の一人一人に,服・部屋・スマートフォン・遊ぶ場所・友人関係にデザインや目的の統一性を担保した上で,自分の好みや工夫をプラスことが個性であると思います.

別の表現をするのであれば,みんなそれぞれの好きな個性的な世界の中で,その世界観を崩さない程度の個性を出しながら,生きていくことを大切に生きています.

具体的には,Instagramの投稿が綺麗な景色ばかりを載せている人が,いきなり自分の顔を載せたりしないことが例として挙げられます.あくまで,Instagramの投稿主のコンセプトは情景であり,自分自身を情景の一つの要素に入れることはあっても,自分自体は情景ではないので,コンセプトに沿っていないので載せないという事です.

では,20代の有名な俳優をCMに採用している自動車を見てみます.

この自動車は,一体どんな世界観を持った若者に対してなのでしょうか?

明らかに,世界観が自分と合わない自動車を「安い」「比較的かわいい」という理由だけで購入した後,果たして満足し,自動車に対して愛着が持てるのでしょうか

既存の子育て世代向けの自動車のライトやバンパーの形状を単純に変更しただけでは,愛着が湧くほどに自動車を好きになってもらえるとは思いません.

現代の若者の「個性」を正しく理解せずに,粗悪な自動車を提供したことが,若者の自動車離れを進めた一つの原因だと考えています.

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スポーティーな印象は若者向け?

若者向けの自動車のデザインコンセプトとして,「スポーティー」があります.

正直,現代の若者はスポーティーな印象を好みません.

前述した通り,各個人の世界観を持っており,スポーティーな印象が必要な若者は限られています.

むしろ,過剰なメッキやスポイラーなどは,自分の世界観と対極的な位置に存在することが多く,嫌悪感さえ感じさせることがあります.

また,現在の若者は,「機能美」を理解しています.

iPhoneやiPadなどの無駄な装飾をせずに,質感の高さを与えながら,機能性も高いものを日用しています.そんな若者が,明らかに意味のないメッキ加色やスポイラーがついた自動車を好むでしょうか?

SUV は必要無い

SUV とは,Sport Utility Vehicleの略ですが,日本語では,「スポーツ用多目的車」です.

SUVって何だろう?と初めて自動車を買う若者は,スマホで調べるでしょう.

その結果,「はっきりとした定義はない」「走破性が高い」「タイヤが大きい」という曖昧な定義と雪国以外の舗装された道では意味の無い機能を持った自動車であることが一瞬で理解できるでしょう.

自分の生活と買う自動車の分類を照らし合わせた時に,明らかに整合性が取れないことは誰しもが理解できます.つまり,SUVは雪国以外の若者以外には魅力的に映らず,必要無いのです.

まとめ 「若者の車離れ」を止めるには?

「若者の車離れ」を止めるには,コンセプトをどのように工夫良いのかをまとめると,以下のようになります.

  • 若者の生態を理解し,正しいか大学・高専でテストを行う.
  • SUVが街中を走るなどの,理論的に間違っている部分を直す
  • 価格によって,若者へ向けて設定したコンセプトを曲げない

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